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オコナーの代わりはフアン・マルティン・エルナンデス?ジョニー現役復帰続報

2014/09/01

 「その選手は以外と近くにいるかもしれない」

 

 クイーンズランドレッズに移籍するジェームズ・オコナーの穴埋めに、ジョニーの復帰をほのめかしたトゥーロン会長ムラッド・ブジェラルだが、金曜日にその件について訊かれると、「クラブはその方向ではまったく話を進めていないし、ジョニー・ウィルキンソンが『またプレーがしたい』とおれに言いにきたわけでもない。もし明日、ジョニーが『またプレーしたい』と言ってきたらこう言うけど。『まあ座れ、それから話し合おう』。でも今のところ、ジョニーはプレーしたいとは言ってきていない」と、今度は打って変わってサポーターとメディアを牽制。まあ、ブジェラルのこの手のコメントにはもうみんな慣れたものなのでさして気に止めることはないし、そもそもジョニーがプレーしたいと言ってくるのを待つのではなくて、ブジェラルがジョニーを説得する形になるはずだから、このコメントにはほとんど何の意味もない。

 

 昨シーズン限りでラシンメトロとの契約を打ち切って母国に帰り、現在所属クラブなしのアルゼンチン代表のユーティリティーバックフアン・マルティン・エルナンデスがトゥーロンが持ちかけた6ヶ月間の契約を受け入れたという話しだが、ここ数シーズン「エル・マゴ(魔法使い)」との異名をとった以前の輝きを取り戻せずにいるエルナンデスの獲得を、監督のラポルトとブジェラルは決めかねているらしく、もう少しラグビーチャンピオンシップでのプレーを見て最終的な判断を決めるらしい。

 

 でも、アルゼンチン代表でもスタンドオフとしては使われず、センターでプレーしているエルナンデスを獲る理由が見当たらない。トゥーロンは、フルバックもセンターもタレントは飽和状態で、欲しいのはスタンドオフ。しかも、フルバックで初スタメンとなった先週末のラシンメトロ戦で、「チーム全員がオコナーのレベルのプレーをしてたら、当然勝ったよ」とラポルトの称賛を受け復活を印象づけたワラビーズの元神童と、魔法を失った今のエルナンデスでははっきり言って差がありすぎる。

 

 一方でジョニーのトレーニングはますますハードになっている。ま、だからといってそれが現役復帰のサインかというと、ジョニーの場合はただのビョーキだから特に何かあるとは言えないわけだけど。それでも、現在育成にいる今季クイーンズランドレッズから加わったオーストラリア20歳以下代表のユージェイ・セウテニはまだトップレベルには早過ぎるということで、現状ではエルナンデスの出来次第で、ジョニーの現役復帰という奥の手が炸裂する可能性は十分にある。ま、とりあえず、しばらく様子を見てみよう。

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