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 14クラブからなるフランスのプロラグビー1部リーグ。2部リーグにあたるPro D2(プロ・デ・ドゥ)の16クラブと合わせた30クラブが、「エリート」と呼ばれるプロリーグを構成する。ちなみに、フランス国内での地域ごとのラグビー人気を反映して、パリの2チームを除く28チームは、すべてフランスの南半分に...

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関連コラム

2015/05/21

 トップ14のレギュラーシーズンをまだ1試合残した今週火曜日、ワールドカップの準備合宿に参加するフランス代表メンバーが発表された。

 

 初めて眼鏡をかけての登場となったフィリップ・サンタンドレが読み上げた36人は以下の通り。

 

プロップ

ウイニ・アトニオ(ラ・ロシェル)

エディ・ベン・アルース(ラシンメトロ...

2015/04/12

 自国でのワールドカップ開催まで半年を切って、イングランドが大きなジレンマに陥っている。

 

 4月5、6日の週末にゲームが行われたヨーロッパチャンピオンズカップの準々決勝。今シーズンプレミアシップの首位を独走するノーサンプトンがフランスのクレルモンに35−5と完敗。ワスプスもハイネケンカップから続く3...

2015/01/16

 フランス代表監督フィリップ・サンタンドレが、2月6日に開幕するシックスネイションズに向けたペルピニャンでの合宿に召集する31人を発表。

 

プロップ

ウイニ・アトニオ(ラ・ロシェル)

エディ・ベン・アルース(ラシン・メトロ)

ニコラ・マス(モンペリエ)

アレクサンドル・メニーニ(トゥーロン)

ラバ・スリマニ(ス...

2015/01/03

 会長のモエッド・アルトラッドによって停職処分に追い込まれた監督のファビアン・ガルティエに代わって、スーパーバイザーとして火曜日からモンペリエの指揮を執っているジェイク・ホワイト。2007年にはエディー・ジョーンズを従えて監督として南アフリカをワールドカップ優勝に導き、最近も2013年にブランビーズ...

2014/12/29

 資産総額5億2000万ユーロと言われるラシン・メトロ92会長ジャッキー・ロレンゼッティが、4年越しの夢をついに叶えた。

 

 2006年に財政難に陥っていたラシン・メトロを買い取った不動産王は、会長就任以来その経済力にものを言わせ、アンドリュー・マーテンス、フランソワ・ステイン、セバスチャン・シャバル...

2014/12/16

 フランスのラグビー専門紙ミディ・オランピックによると、パナソニックワイルドナイツが、トゥーロンのスタンドオフフレデリック・ミシャラク(32歳、71キャップ)の獲得に動いているという報道。ベリック・バーンズが今シーズン限りでプレミアシップのニューカッスルに移籍が濃厚ということで、白羽の矢が立ったらし...

2014/09/17

 「トゥーロンを愛している。クラブには忠誠を尽くすよ。でも今日戻ってくるのは理性的じゃない」

 

 ジェームズ・オコナーのクイーンズランドレッズ復帰が決まり、穴埋めをする選手を探していたトゥーロン。メディアでは、現在アルゼンチン代表としてラグビーチャンピオンズシップを戦っているフアン・マルティン・エルナ...

2014/09/14

 ワールドカップ本番まで1年となっても、フランス代表の迷走が止まらない。6月のオーストラリア遠征はいいところなく3戦全敗。フィリップ・サンタンドレの監督就任以来の勝率は37,9%と歴代最低を記録し、夏には地元開催のワールドカップで3位と奮起した女子代表の人気沸騰もあり、今や男子の方は史上最弱のレッテ...

2014/09/01

 「その選手は以外と近くにいるかもしれない」

 

 クイーンズランドレッズに移籍するジェームズ・オコナーの穴埋めに、ジョニーの復帰をほのめかしたトゥーロン会長ムラッド・ブジェラルだが、金曜日にその件について訊かれると、「クラブはその方向ではまったく話を進めていないし、ジョニー・ウィルキンソンが『またプレ...

2014/08/30

 ひと月半前にトップ14の新シーズンの見物の1人として、鳴り物入りでトゥーロンに加わった元オーストラリア代表ジェームズ・オコナーが、2月から始まるスーパーラグビーの新シーズンに合わせてクイーンズランドレッズに加入することがトゥーロンとレッズの両サイドから公式に発表された(レッズ側は2年契約と発表して...

2014/08/23

 ブレニュス盾を獲得すること13回。1998年からの10年間で5度の優勝を果たし黄金時代を築いたスタッド・フランセも、20年近くにわたって会長を務め、心からラグビーを愛し、選手からも関係者からも愛されたマックス・グアジーニが2011年にその椅子を離れざるをえなくなって以来、その輝きを取り戻せずにいる...

2014/08/23

 試合を決めた疑惑の判定に、オヨナの名物ヘッドコーチクリストフ・ウリオスは試合後怒りを隠せなかった。20−19とトゥールーズ1点リードの試合終了間際、80分のサイレンが鳴った後も攻め続けるオヨナのポストほぼ正面30メール付近でのラック、ボールに手をかけるヤニック・ニャンガに対してレフェリー自ら「ノン...

2014/08/22

 「おれたちが首位?滅多にあることじゃないから写真撮っとくよ」。ブリーヴのキャプテン、アルノー・ムラがロシェルとの開幕戦直後のロッカールームでインタビューに応えて笑う。

 

 ホームスタジアムのアメデー・ドメネクに昇格組のロシェルを迎えた2014−15年シーズンのオープニングゲーム。4トライをマークして...

2014/08/21

 今季リヨンと共にトップ14に昇格したロシェル。言っちゃ悪いが、現状では降格候補一番手。

 

 2010年に1部昇格を果たすも、トップ14の高い壁に跳ね返されて13位に終わり1シーズンのみでの再降格となった後、「Grandir ensemble 2015 (共に成長しよう2015)」というスローガンを掲...

2014/08/20

 何とも痛い開幕ゲームになった。

 

 2011−12シーズン以来のトップ14復帰となった先週末のボルドー戦。リヨンは粘り強いディフェンスで善戦するも、アウェイでディフェンシブボーナスを取れず18−9で敗戦。そして試合の結果以上に痛かったのが、フランカーのピエリック・グンターと左プロップウィアン・デュプ...

2014/08/19

 昨シーズンは7位のスタッド・フランセに勝ち点1及ばず8位に終わり、最終節まで争ったヨーロピアンチャンピオンズカップへの挑戦権を惜しくも逃したボルドー。年間予算は約1300万ユーロと下から3番目の中、シーズンを通じてファンタジー溢れる継続展開ラグビーを見せ、まさしくトップ14の台風の目となった。

 

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2014/08/18

 1999年から2001年にかけては元日本代表スクラムハーフの村田亙が在籍したことでも知られるバスクの名門バイヨンヌだが、ここ5年間で、コーチングスタッフが替わること6回、会長の椅子も落ち着かず現会長のマニュ・メランは4人目と、完全にクラブは迷走状態。2009年以降のレギュラーシーズンの成績も、先行...

2014/08/17

 後半65分。自陣22m内でボールを拾ったフランソワ・トラン・デュックからボールを受けたレネ・レンジャーがラシンのディフェンス陣を突き破るとフォローに入っていたロベルト・エベルソンにパス、最後はティモシ・ナグサが自慢の快足を飛ばしてトライ。カウンターアタックのお手本のようなトライは間違いなく開幕節の...

2014/08/16

 世界中からスターを集め、「ラグビー界の銀河系」と揶揄されるトゥーロン。今年も他クラブの嫉妬と中傷を集めつつ予想通りの豪華補強。ざっと挙げても、グルジア代表76キャップ、トップ14の暴れん坊マムカ・ゴルゴゼ。もう一人の暴れん坊ジュラール・ヴォスローをライバルのクレルモンから。降格したペルピニャンから...

2014/08/15

 「どこに目標を置くかクラブ全体で話し合うことになるはず。我々スタッフと選手、そして会長との間での話し合いになるわけだけど、トップ14にしても欧州カップ(ヨーロッパラグビーチャンピオンズカップ)にしても、目標は両方とも出来る限り遠くまで行くことさ」。プレシーズンの開始に合わせてフォワードコーチのロー...

2014/08/14

 今年のグルノーブルの目標は、まず第一にシーズンに渡ってパフォーマンスを安定させること。トップ14に昇格した2012年以降ここ2シーズン、前半戦は見事な戦いを見せ上位に食い込むものの、2月以降に成績が一気に下降するという状況で、昨シーズンは1月末まで4位につけていたのが最終的には降格争いに巻き込まれ...

2014/08/13

 トップ14の優等生。人口4万2000人程のミディ・ピレネーの田舎町を本拠地とし、クラブの年間予算はリーグでも9番目と多くないにも関わらず、長期的視野に立ったチーム作りで一昨年のシーズンはトップ14優勝、昨シーズンもレギュラーシーズン6位ながらプレーオフでは決勝まで進出。地味なチームカラーながら今や...

2014/08/12

 8シーズンの長きにわたって指揮を執ったヴァーン・コッターが、スコットランド代表監督のオファーを受けて昨シーズン限りで去ることになったクレルモン。このシーズンオフは常に長期的視野でチーム作りをするクラブらしくなくかなりの選手、スタッフの入れ替えが行われることになったが、タイトルを狙うチームに相応しい...

2014/08/11

 フランスチャンピオンタイトルを獲得すること最多の19回。ハイネケンカップ制覇も欧州クラブ最多の4度。クラブの年間予算はここ数年間国内トップで昨季のそれは3400万ユーロ。常に7、8人のフランス代表選手を抱える、まさにフランスラグビー界の読○ジャイアンツといったところ。たった2年間タイトルから遠ざか...

2014/08/09

 総工費6億ユーロ。82000人収容のスタジアムは開閉式の天井に、コンサート、モトクロス、クロスカントリースキーなど何でも受け入れられるよう移動収納式のグラウンドを備え、「観戦客」以外の客も引き寄せるべくショッピングモールや博物館を併設。設計はカーディフのミレニアムスタジアムやダブリンのアビバスタジ...

2014/08/05

 ロリー・ココットはやっぱり無視された? 

 

 ラグビーチャンピオンシップに向けて各国の代表が発表されるなか、南アフリカ代表監督のハイネケ・メイヤーはスコットランド戦で負傷したフーリー・デュプレアの代わりに、ルアン・ピナール、フランソワ・ホーハートに次ぐ3番目のスクラムハーフとして、コーバス・レイナー...

2014/08/04

 フランス、トゥーロンでのハイネケンカップとトップ14の2冠を置き土産に昨シーズン限りで引退した「ラグビー界のシンボル」ジョニー・ウィルキンソン。2003年のワールドカップウィナーのスタンドオフは新シーズンを同じトゥーロンで、キックとスキルを担当するコーチ補佐として迎えた。

 

 引退後のバカンス中もな...

2014/08/03

 フランス公正取引委員会は、国内のプロラグビーを統括するフランスラグビーリーグに対して、今年1月にフランスの有料放送局であるカナルプリュスと結んだ2014年から5シーズンに渡る、総額3億5500万ユーロ(およそ489億円)の独占放映契約を凍結するよう命じた。

 

 昨年12月2日、フランスラグビーリーグ...

2014/07/26

 元イングランド代表がまた1人ドーバー海峡を渡った。プレミアシップで最多の優勝を誇るレスターから、トップ14最多優勝のトゥールーズへ。タイガースに3度のプレミアシップタイトルをもたらしたイングランド代表60キャップを誇る28歳のスタンドオフは、ここ2年無冠に終わっているフランス一の名門が復活のために...

2014/07/24

 フランスでは7月頭、代表のフレデリック・ミシャラクが2015年のワールドカップ後に日本のトップリーグへ移籍するというニュースが流れた。今や、トップ14と同様かそれ以上のサラリーを提供できる世界で唯一のリーグとしてフランスでも知られ、引退間際の選手の墓場か出稼ぎ先といった目で見られている日本のトップ...

2014/07/23

 6月27日、元フランス代表のローラン・ベネゼクは法廷で再び、フランスラグビー界にはドーピングが存在するという自らの発言を繰り返した。

 

 話は2013年3月に遡る。国会において、フランス反ドーピング機構のトップであるフランソワーズ・ランが、2012年に国内で行われたすべてのドーピング検査によれば、「...

2014/07/22

 今の欧州ラグビー界は、才能溢れるフルバックの宝庫。今季のシックスネイションズでMVPに選ばれたイングランドのマイク・ブラウン。アイルランド代表、レンスターで不動のフルバックを務めるロブ・カーニー。昨年からフランス代表の15番の定位置を掴んだブリス・デュラン。22歳の若さながら、昨夏のライオンズツア...

2014/07/18

 24歳の隻眼のフランス人スクラムハーフが、イタリア2部リーグのレッジョと契約した。

 

 フランス1部リーグトップ14の名門ペルピニャン(昨季、1914年以来初めて1部から降格、今季は2部のProD2からトップ14への復帰を目指す)の期待の若手スクラムハーフ、フロリアン・カズナブがその左目を失ったのは...

2014/07/17

 サイズがないという理由だけで年代別代表に選出されないのを見かねた父親からの助言で、14歳で10年間親しんだ13人制ラグビーから15人制へ転向すると、あっという間に頭角を現し、2008年5月3日に、ウェスタン・フォースでスーパー14史上最年少の17歳と303日でデビュー。半年後の11月にはワラビーズ...

2014/06/05

 パリのスタッド・ド・フランスまで行けなかったサポーターたちのために、2ユーロの入場料でパブリックビューイングを行っていたホームスタジアムのマイヨールでは、試合時間残り2分を切って、試合終了の笛を待ち切れないファンが芝生の張り替え中のため立ち入りが禁止されていたはずのグラウンドに流れ込む。スタッド・...

2014/05/29

 正真正銘街の中心街に位置するスタジアムはヨーロッパで2つだけ。トゥーロンのマイヨールと、ウェールズのナショナルスタジアムであるカーディフのミレニアムスタジアム。5月の第4週の週末、来季からの大会方式変更を控え、最後となった欧州チャレンジカップとハイネケンカップの決勝のために、ヨーロッパ中のラグビー...

2014/05/28

 「ラグビーをプレーすることから引退することを、この機会に正式に表明させていただきたい。世界中から、そして特にここフランスとイングランドにおいて、常にサポートし続けてくれた感謝したい多くの人たちがいることは言うまでもない。ただ、今はそのことに構っている時ではない。自分の注意とエネルギーをすべてチーム...

2014/05/19

 昨年は準決勝だった。

 

 2014年5月24日土曜日。カーディフはミレニアムスタジアム。来シーズンからは、ヨーロッパラグビーチャンピオンズカップとして生まれ変わることになるため、最後となるハイネケンカップの決勝。フランスクラブとして初めて連覇を目指すディフェンディングチャンピオンのトゥーロンが、日本...

2014/05/12

 今や、フランス国内では「トランデュックの件」と呼ばれるまでに。

 

 5月7日。1年半後に迫ったワールドカップを見据え重要な位置づけとなる、フランス代表の6月のオーストラリア遠征メンバー31人のリストが監督であるフィリップ・サンタンドレから発表されたのだが、そこに今季出色のパフォーマンスでトップ14の...

2014/05/07

 パン屋でバゲットを渡してくれるかわいい店員さんも、公園のベンチで数独に励んでいるおばあちゃんも、週末にサッカーボールを追いかけているガキどもも、どんなにラグビーに興味のない人間でも、フランスでは誰もがセバスチャン・シャバルの名前と顔を知っている。フランスでワールドカップが開催された2007年には、...

2014/04/25

 4月19日土曜日。まだ5月3日の最終節が残されているが、ホームグラウンド『アギレラ』での試合は今シーズンこれが最後。ヤッシュは12年間親しんだ芝生とバスクの熱烈なサポーターに別れを告げた。 
 
 ヤッシュこと、ディミトリ・ヤシュビリ。フランスチャンピオン5回、ここ15年で3度トップ14を制したバ...

2014/04/21

 今、世界のトップレベルのプロラグビーリーグの中で最もリッチなのが、フランスのトップ14(わざわざ「トップレベル」のと加えたのは、日本のトップリーグには、それ以上の大枚を積んで外国人選手を呼び寄せることが出来るクラブがあるため)。停滞気味の自国代表に反比例するかのごとくリーグは盛況、スーパーラグビー...

2014/03/06

 前回取り上げたフランス代表チームとトップ14のいくつかのクラブとの軋轢について、現在の日本のラグビー事情と比べて、いまいちわかりにくいところもあるので、もう少し詳しく述べてみたい。

 

 まず、2つの機関とそれぞれの立ち位置を簡潔に。 フランスラグビー協会。フランス国内のラグビー関連の頂点に立つ総締め...

2014/03/03

 2013年末、フランスラグビー協会と国内リーグ機構は、長年の懸案であった代表選手の扱いについての新たな協定にサインした。目的は、代表チームによる選手の招集期間の増加、及び選手の年間の試合数を制限し怪我の可能性を減らすとともに、テストマッチに最善の状態で挑めるようにすることと、その見返りに選手の雇用...

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