
欧州楕円球事情
ヨーロッパラグビー通信
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最新記事

2016/09/08
今季のホーム初戦をブリーヴ相手に21−25で落とした直後の記者会見、トゥーロン会長ブジェラルは怒りで紅潮した顔でまくしたてた。
「トゥーロンの会長になってこれで11年目だが、今日の試合は最も酷い試合のトップ3に入る。ひょっとしたらトップかもしれない。おれのチームがここまで酷いプレーをするのはほと...

2016/07/20
トゥーロン会長ブジェラルが、18日月曜日のミディ・オランピック紙上でマルク・ダルマゾのフォワードコーチ就任を発表した。昨年末にパーキンソン病に侵されていることを公表したダルマゾ、ワールドカップ後は日本、ニュージーランドなどで臨時コーチをこなしてきたが、五郎丸も加入した欧州一のタレント軍団で1年間戦...

2016/07/12
シーズンオフだというのにトゥーロンが騒がしい。
新シーズンに向けたキャンプインを2週間後に控えた昨日、今季から正式にヘッドコーチとして指揮をとることになっているディエゴ・ドミンゲスとフォワードコーチのジャック・デルマスがクラブを離れることになると、ミディ・オランピックとレキップがそろって報道した...

2016/03/30
イングランドにとっては2003年以来のグランドスラム。この時は8ヶ月後にシドニーでウェブ・エリストロフィーを掲げることになる必然の勝利だった。
度重なるグラウンドでの愚行でワールドカップを逃したハートリーをキャプテンに任命すると同時に、ロブショーの負担を減らし自身のプレーのみに集中させる。ランカス...

2016/03/17
アビバの芝にくっきりと陽が差していた。
数年前からダブリンで暮らしているモーリシャス人の両親を持つ南仏生まれ南仏育ちの友人も帰郷した折に嘆いていたが、「晴れるのは良くて週に一度か二度。それも雲間から太陽が顔を出せばもうけもの。快晴なんてありえないし、しかもそれが運良く週末にあたるなんて殆ど奇跡」...

2016/03/06
アダムとイヴに、ダビデとゴリアテ。
これが日本なら昔話か有名な戦国武将の例が挙がるのかもしれないが、ここはヨーロッパ。
「セクストンが悪いディフェンダーだとは言わないが…アイルランドの何人かは狙いにいくよ。なんでわざわざディフェンスのいい選手に向かっていく必要がある?私たちは勝ちたいんだ。ラグ...

2016/02/18
今年の6ネイションズ、第2節が終了し6試合が行われたところだが、各国の評論家の見方がかなり厳しい。確かに、第1節のスコットランド−イングランドは、カルカッタカップらしくフィジカルは前面に出たものの美と創造性という面においてはほとんど見るところはなかったし、フランス−イタリア戦の打ち合いは、イタリア...

2016/02/12
新しいチームは簡単には作れないということか。
新監督を迎えたイングランドとフランス。ワールドカップの惨敗を払拭する新しいプレースタイルが期待されたが、どちらも勝ちを拾ったものの、ファンを納得させるには程遠い内容。
トゥールーズにトータルラグビーを植え付け欧州ナンバーワンクラブに育て上げたギイ・ノ...

2016/02/05
初キャップは、LOポール・ジェドラジアック、SHセバスチアン・べジー、CTBジョナタン・ダンティ、WTBヴィリミ・ヴァカタワの4人。ベンチ入りのシャ、ポワロ、カマラを加えれば7人になる。
デュソトワール、パペ、ザルゼウスキが代表引退したものの、ワールドカップのニュージーランド戦時の先発メンバーが5...

2015/11/11
母国開催のワールドカップで予選プール敗退。さんざん話題になったサム・バージェスは逃げるようにリーグラグビーにとんぼ返りし、数日前には、ワールドカップ合宿中に代表チームのバゲージマスターの株式投資の誘いに乗った数人の代表選手が大会開幕2日前までに10万ポンド近くを失っていたことが判明したばかり。そし...

2015/10/29
決勝の笛はオーウェンスさんに。
ウェールズ国内では自らテレビ番組の司会を務め、自伝も出すほどの人気者のオーウェンスさん。気の早いウェールズメディアは、1週間前に準決勝でオーウェンスさんが笛を吹かないことが発表された時点で「これで決勝はナイジェル」と予想していたが、そのとおりの結果になった。
...

2015/10/27
オーストラリアラグビー協会が、ワラビーズのワールドカップ優勝に30万豪ドル(日本円で約2600万円)を賭けていた。
ワールドカップイヤーで縮小版となった今年のラグビーチャンピオンシップで全勝優勝。ワールドカップ本大会に入ってからも、イングランド、ウェールズと同居した「死の組」を無敗のまま突破し、...

2015/10/24
今や試合前日には必ずディナーを共にするほどの仲という南アフリカ監督ハイネケ・メイヤーとニュージーランド監督スティーブ・ハンセン。ハンセンに言わせれば「ロンドン中を動き回るのは悪夢」ということで恒例のディナーは今回はお流れということだったが、試合後のビールはどっちが勝っても確からしい。
「この習慣は...

2015/10/20
イングランド開催ということで、大会前から降りしきる雨の下湿ったピッチでのゲームが予想されていたにもかかわらず、ここまではほとんど雨に祟られることのなかった今大会。71分に突如降り出したマレーフィールドを思わせる大粒の雨に、スコットランドの逆転勝利を告げる天の声を聞いたサポーターも多かったはず。そし...

2015/10/16
パリには日本人のみを専門に相手にする精神科医がいるのをご存知だろうか。
最新のモード、美しい街並、エレガントでレディーファーストな白馬に乗った王子様を夢見て花の都にやってきたものの、常に汚く臭いメトロやバス(と人)、道端の至る所に溢れる犬の糞(パリでは原付に掃除機を合体させたようなバキュームカー...

2015 /10/02
日本戦のコーチズボックスで、試合中には滅多に笑わないコッターが笑っていた。
アタックもディフェンスも準備してきたことがすべて機能して、予選プール突破に大きく前進する勝ち点5。戦術家のコッターにとっては会心の勝利だっただろう。
スコットランドにとってはワールドカップ初戦。さらに南アフリカとベスト...

2015/09/23
「ワールドカップでのバグパイプ禁止?気違い沙汰だ !! イギリス人もこれ以上はないってところまで落ちたな。スイング・ロー・スウィート・チャリオットも同様に禁止するか」
イングランドラグビーワールドカップ組織委員会が、スコットランドの伝統楽器であり代表のゲームの折には必ず耳にするバグパイプの「イン...

2015/09/23
日本戦での敗戦で、優勝しない限りは解任決定と騒がれているハイネケ・メイヤーだが、実はこの試合の結果に一番頭を悩ませているのはスコットランド監督ヴァーン・コッターかもしれない。
南アフリカにとっては勝って当然、あわよくば勝ち点5と誰もが思っていた開幕ゲームを日本相手に落としたとあって大騒ぎになっ...

2015/05/30
プロップ
キーラン・ブルックス(ニューカッスル)
ダン・コール(レスター)
アレックス・コルビシエロ(ノーサンプトン)
ルーク・コーワン・ディッキー(エクスター)
ジョー・マーラー(ハーレクインズ)
マット・ミュラン(ワスプス)
マコ・ヴニポラ(サラセンズ)
デイヴィッド・ウィルソン(バース)
フッカー
ディラン・ハ...

2015/05/21
トップ14のレギュラーシーズンをまだ1試合残した今週火曜日、ワールドカップの準備合宿に参加するフランス代表メンバーが発表された。
初めて眼鏡をかけての登場となったフィリップ・サンタンドレが読み上げた36人は以下の通り。
プロップ
ウイニ・アトニオ(ラ・ロシェル)
エディ・ベン・アルース(ラシンメトロ...

2015/04/24
「おめでとうオーストラリア。海外でプレーしているベストプレーヤーを代表に呼ばないという馬鹿げたポリシーを捨てたのは、理に叶った判断だ。これでイングランドがますます時代遅れに見える」
オーストラリアラグビー協会の条件付き「国内条項」撤廃にそう言い放ったのは、2003年に初めてラグビーの母国にワールド...

2015/04/20
自国開催のワールドカップでどうしても結果を出したいイングランドが、なりふり構わない手に打って出た。
アビバプレミアシップの運営母体であるプレミアラグビーは先週、ワールドカップ前の各国代表選手の代表チーム合流に関して「ルール通りに行う」ことを強調。
ワールドラグビーの規定では、大会開始日の5週間...

2015/04/17
イングランドで今シーズンが始まる前から一番の話題になっていたのが、ラグビーリーグのスーパースターサム・バージェスの、母国開催のワールドカップ出場を目指したラグビーユニオン転向とバースへの移籍。
「イギリスのソニー・ビル」
2006年、まだプロデビュー前の17歳のバージェスをそう形容したのは、ラ...

2015/04/14
2007年4月、ワスプス戦でジェームス・ハスケルとジョニー・オコナーの目を突いたとして26週間の出場停止。2012年3月、シックスネイションズのアイルランド戦でスティーブン・フェリスを噛んで8週間の出場停止。2012年12月、ハイネケンカップの試合でアルスターのロリー・ベストを殴り2週間の出場停止...

2015/04/12
自国でのワールドカップ開催まで半年を切って、イングランドが大きなジレンマに陥っている。
4月5、6日の週末にゲームが行われたヨーロッパチャンピオンズカップの準々決勝。今シーズンプレミアシップの首位を独走するノーサンプトンがフランスのクレルモンに35−5と完敗。ワスプスもハイネケンカップから続く3...

2015/04/09
「こぶ」やら「クアグマイア(アメリカのアニメ『ファミリー・ガイ』に登場するキャラクター。グーグルしてもらえれば、どんな面構えか見ていただけます)」やら、そのエラの張った顎と1メートル93センチ、110キロの厳つい体つきでついたあまりありがたくないあだ名も今は昔。ラシンメトロのウェールズ代表センター...

2015/04/07
2003年11月22日、初夏のシドニー。イングランドはワールドカップ決勝でホスト国のオーストラリアに相対し、延長後半も終了まで30秒を切ってスコアは17−17。24歳のウィルキンソンの、利き足とは逆の右足から放たれたドロップゴールがポストの間を通り過ぎていくのを歓喜の絶叫と振り上げられる両腕ととも...

2015/04/01
シックスネイションズ期間中に、ラグビー界一のヒゲ男として有名になったスコットランド代表プロップのジェフ・クロスが、昨日ついにそのヒゲをそり落とした。
「去年、グラスゴーにいた時にジョン・ストラウスに言われたんだ。『いいか、ジェフ。ラグビーをやめた後は医者として働くと言っているけど、見たところ、お前...

2015/03/30
ここ一週間ほど欧州メディアで、6ヶ月後に迫ったワールドカップに向けて、ジョニー・ウィルキンソンのイングランド代表キッキングコーチ就任が報道されていたが、本人がその噂を否定。
「代表にはもう既に必要な人材はそろっている。彼らがどれだけいい仕事をしているかもみんな知っているよ」
昨シーズン、トゥーロ...

2015/03/26
イングランド、アイルランド、ウェールズ、フランスの4チームが優勝の可能性を残し、午後いっぱいそれぞれがローマ、エジンバラ、ロンドンで続けて試合をするということで、ヨーロッパのラグビーファンにとっては、まさにスーパーサタデーだった先週土曜日。最終的にはアイルランドが前節まで得失点差でトップに立ってい...

2015/03/19
親友でありライバル。大会2連覇を狙うアイルランド代表監督ジョー・シュミット。ホームで何とかウッドスプーンを避けたいスコットランド代表監督ヴァーン・コッター。 お互いの性格もラグビーも知り尽くした二人のニュージーランド人監督が、初めてテストマッチの舞台で相見える。
シュミットは、2003−2004...

2015/03/17
優勝の可能性を残しているのは、イングランド、アイルランド、ウェールズ、そしてフランスの4チーム。
3試合とも土曜日に組まれているが、まずウェールズがローマのスタディオオリンピコでイタリアと対戦。直後にアイルランドがアウェイのマレーフィールドでスコットランドと相対し、トリを務めるイングランドがトゥ...

2015/03/12
どちらか一方のチームが屋根を開くことを望めば、試合は屋根が開いた状態で行われる。これがミレニアムスタジアムのルール。
ウォーレン・ガトランドが2007年に監督に就任して以来、ホームのウェールズが屋根を開いた状態でプレーすることを求めたことは一度もなかった。理由は、屋根を閉じた時には世界中のスタジ...

2015/03/09
3月5日にダブリンのワールドラグビーハウスで、ワールドラグビーと国際ゲイラグビー連盟が、スポーツ界におけるあらゆる性差別の撤廃を目指し、「歴史的」な協定を結んだ。
性的マイノリティに対するあらゆる差別を根絶すべく両団体は、「あらゆる選手、レフェリー、観客が、その性的指向によって差別されることなく...

2015/03/05
常に相手をまっすぐ見つめる、ほとんど灰色に近いほど澄んだブルーの瞳に、選手時代から変わらない柔和な笑顔。知的で穏やかな話し振りに、長かった英国暮らしの賜物か、ウィットに富んだコメントで笑いを取るのもうまい。いつも何かのどに引っかかったような小さく震える声は、敗戦後のインタビューではまるで泣いている...

2015/03/04
2月14日のアイルランド戦で、ジェイミー・ヒースリップに頸椎を3カ所折る膝蹴りをお見舞いし、10週間の出場停止を食らったフランス代表のロックパスカル・パペ。アイルランドとフランス、両国のサポーターとメディアから受けた糾弾をものともせず、周囲の予想を裏切って、なんと先週規律委員会に異議申し立てを敢行...

2015/03/03
ウェールズ戦を控えた一週間、トリコロールの選手も監督も、口々に「大胆に」、「思い切ってプレーする」と話していたのだが、形になったのは68分のブリス・デュランのトライのみ。直後にかすかな期待を込めたラ・マルセイエーズがスタッド・ド・フランスに響いたものの、結局13−20で試合終了のホイッスル。決して...

2015/02/25
開幕から唯一2連勝している2チーム。それも大会前から優勝候補に挙げられていたアイルランドとイングランド。アイルランド代表のディフェンスコーチレス・キスは「この試合の結果が大会を決めるとは全く思わない」と言うが、週末の試合に勝った方が優勝に大きく近づくことは間違いない。
アイルランドは、去年の6ネ...

2015/02/23
2011年のワールドカップ後にブルーの監督に就任以来、フィリップ・サンタンドレの6ネイションズでの成績は4位が2度に、2013年のまさかの最下位。選手時代は5カ国対抗を自らの庭の様に走り回った名ウイングは、今年3位以内に入らないと、その就任期間中に初めて一度も表彰台に上がれなかったフランス代表監督...

2015/02/18
パスカル・パペがヨーロッパのラグビーファンの間で炎上中だ。
土曜日のアイルランド戦で、モールを形成していたジェイミー・ヒースリップの背中に膝から走り込んでイエローカードを拝借したパペ。実際にはレッドカードをもらうべきだったパペのプレーで、ヒースリップは結局交代を余儀なくされ、3カ所の脊椎骨折が判...

2015/02/13
予想された通り、水曜日に発表されたマレーフィールドでのスコットランド戦に向けたウェールズ代表メンバーの中に、ジョージ・ノースの名前はなかった。
先週金曜日のミレニアムスタジアムでのイングランド戦。既に前半にイングランドのアトウッドのキックを偶然頭に受け、脳震盪のプロトコルで一時退場していたノース...

2015/02/06
「天気がいいならどうして屋根が必要なんだ?」
2年前のシックスネイションズ。雨のため屋根の閉じられたミレニアムスタジアム内に反響するウェールズサポーターの歓声と騒音で、選手たちがグラウンドでコミュニケーションを取れずに3−30というスコアで敗れたイングランド代表。再びカーディフに戻る今年、スチュ...

2015/02/04
売られた喧嘩は買う。
それが、貧しいアルジェリア移民の子としてトゥーロンの下町で育ち、フランスで3番目の漫画出版社ソレイユを造り上げた、トゥーロン会長ムラッド・ブジェラルの流儀(先日のシャルリー・エブドの襲撃で殺された漫画家シャルブとティヌスの元編集者でもあり、殺された風刺画家たちは20年来の友...

2015/02/02
今年の6カ国対抗開幕戦となるイングランド戦を金曜日に控え、ウォーレン・ガトランドが他国に先駆けて先発メンバーを発表。
7ヶ月後に迫ったワールドカップでは共に、オーストラリア、フィジー、ウルグアイと同じ死のA組に入った両チーム。ワールドカップでの再戦時に心理的に優位に立つためにも、そして今年のシッ...

2015/01/28
2月7日、敵地パリで2015年のシックスネイションズ初戦を迎えるスコットランド代表。20日の発表時点ですでに、フランカーのアダム・アッシュ、クリス・フサロ、ティロン・ホームズ、第2列のグラント・ギルクリスト、ティム・スウィンソン、スクラムハーフのクリス・カシター、一番手、二番手のスタンドオフと見ら...

2015/01/26
1月21日に6カ国対抗に向けての代表合宿のメンバー34人を発表したイングランド。北半球に残る最後のファンタジスタダニー・シプリアーニと、36歳のニック・イースターがついにイングランド代表スクワッドに復帰する一方、負傷者が続出しスチュワート・ランカスターは頭を悩ませている。
メディア、ファン、専門...

2015/01/24
ニュージーランド出身のウェールズ代表監督ウォーレン・ガトランド、2月6日のイングランド戦で開幕するシックスネイションズに向けた合宿に召集する34選手を発表。
2大ニュースは、代表95キャップの右プロップアダム・ジョーンズが秋のテストに続いて外れたことと、ニュージーランド出身のスタンドオフガレス・...

2015/01/16
フランス代表監督フィリップ・サンタンドレが、2月6日に開幕するシックスネイションズに向けたペルピニャンでの合宿に召集する31人を発表。
プロップ
ウイニ・アトニオ(ラ・ロシェル)
エディ・ベン・アルース(ラシン・メトロ)
ニコラ・マス(モンペリエ)
アレクサンドル・メニーニ(トゥーロン)
ラバ・スリマニ(ス...

2015/01/03
会長のモエッド・アルトラッドによって停職処分に追い込まれた監督のファビアン・ガルティエに代わって、スーパーバイザーとして火曜日からモンペリエの指揮を執っているジェイク・ホワイト。2007年にはエディー・ジョーンズを従えて監督として南アフリカをワールドカップ優勝に導き、最近も2013年にブランビーズ...

2014/12/29
資産総額5億2000万ユーロと言われるラシン・メトロ92会長ジャッキー・ロレンゼッティが、4年越しの夢をついに叶えた。
2006年に財政難に陥っていたラシン・メトロを買い取った不動産王は、会長就任以来その経済力にものを言わせ、アンドリュー・マーテンス、フランソワ・ステイン、セバスチャン・シャバル...

2014/12/16
フランスのラグビー専門紙ミディ・オランピックによると、パナソニックワイルドナイツが、トゥーロンのスタンドオフフレデリック・ミシャラク(32歳、71キャップ)の獲得に動いているという報道。ベリック・バーンズが今シーズン限りでプレミアシップのニューカッスルに移籍が濃厚ということで、白羽の矢が立ったらし...

2014/10/07
イングランドラグビー協会が、代表監督のスチュアート・ランカスター、及びフォワードコーチグラハム・ロウントゥリー、バックスコーチアンディ・ファレル、アタッキングスキルコーチのマイク・キャットと2020年まで契約を延長したことを発表した。大一番となる母国でのワールドカップを1年後に控えた今、その結果に...

2014/10/02
どこの国でもトップスポーツはその社会を映し出す鏡。今夏のサッカーブラジルワールドカップでは、多くの移民2世3世を擁したドイツが見事に優勝を飾り、1998年のフランス同様、ナショナルチームは他民族国家の象徴として国民から絶大な人気を得た。
ワールドカップのほとぼりも冷めた8月、ブラジルから大西洋を...

2014/09/17
「トゥーロンを愛している。クラブには忠誠を尽くすよ。でも今日戻ってくるのは理性的じゃない」
ジェームズ・オコナーのクイーンズランドレッズ復帰が決まり、穴埋めをする選手を探していたトゥーロン。メディアでは、現在アルゼンチン代表としてラグビーチャンピオンズシップを戦っているフアン・マルティン・エルナ...

2014/09/14
ワールドカップ本番まで1年となっても、フランス代表の迷走が止まらない。6月のオーストラリア遠征はいいところなく3戦全敗。フィリップ・サンタンドレの監督就任以来の勝率は37,9%と歴代最低を記録し、夏には地元開催のワールドカップで3位と奮起した女子代表の人気沸騰もあり、今や男子の方は史上最弱のレッテ...

2014/09/01
「その選手は以外と近くにいるかもしれない」
クイーンズランドレッズに移籍するジェームズ・オコナーの穴埋めに、ジョニーの復帰をほのめかしたトゥーロン会長ムラッド・ブジェラルだが、金曜日にその件について訊かれると、「クラブはその方向ではまったく話を進めていないし、ジョニー・ウィルキンソンが『またプレ...

2014/08/30
ひと月半前にトップ14の新シーズンの見物の1人として、鳴り物入りでトゥーロンに加わった元オーストラリア代表ジェームズ・オコナーが、2月から始まるスーパーラグビーの新シーズンに合わせてクイーンズランドレッズに加入することがトゥーロンとレッズの両サイドから公式に発表された(レッズ側は2年契約と発表して...

2014/08/23
ブレニュス盾を獲得すること13回。1998年からの10年間で5度の優勝を果たし黄金時代を築いたスタッド・フランセも、20年近くにわたって会長を務め、心からラグビーを愛し、選手からも関係者からも愛されたマックス・グアジーニが2011年にその椅子を離れざるをえなくなって以来、その輝きを取り戻せずにいる...

2014/08/23
試合を決めた疑惑の判定に、オヨナの名物ヘッドコーチクリストフ・ウリオスは試合後怒りを隠せなかった。20−19とトゥールーズ1点リードの試合終了間際、80分のサイレンが鳴った後も攻め続けるオヨナのポストほぼ正面30メール付近でのラック、ボールに手をかけるヤニック・ニャンガに対してレフェリー自ら「ノン...

2014/08/22
「おれたちが首位?滅多にあることじゃないから写真撮っとくよ」。ブリーヴのキャプテン、アルノー・ムラがロシェルとの開幕戦直後のロッカールームでインタビューに応えて笑う。
ホームスタジアムのアメデー・ドメネクに昇格組のロシェルを迎えた2014−15年シーズンのオープニングゲーム。4トライをマークして...

2014/08/21
今季リヨンと共にトップ14に昇格したロシェル。言っちゃ悪いが、現状では降格候補一番手。
2010年に1部昇格を果たすも、トップ14の高い壁に跳ね返されて13位に終わり1シーズンのみでの再降格となった後、「Grandir ensemble 2015 (共に成長しよう2015)」というスローガンを掲...

2014/08/20
何とも痛い開幕ゲームになった。
2011−12シーズン以来のトップ14復帰となった先週末のボルドー戦。リヨンは粘り強いディフェンスで善戦するも、アウェイでディフェンシブボーナスを取れず18−9で敗戦。そして試合の結果以上に痛かったのが、フランカーのピエリック・グンターと左プロップウィアン・デュプ...

2014/08/19
昨シーズンは7位のスタッド・フランセに勝ち点1及ばず8位に終わり、最終節まで争ったヨーロピアンチャンピオンズカップへの挑戦権を惜しくも逃したボルドー。年間予算は約1300万ユーロと下から3番目の中、シーズンを通じてファンタジー溢れる継続展開ラグビーを見せ、まさしくトップ14の台風の目となった。
...

2014/08/18
1999年から2001年にかけては元日本代表スクラムハーフの村田亙が在籍したことでも知られるバスクの名門バイヨンヌだが、ここ5年間で、コーチングスタッフが替わること6回、会長の椅子も落ち着かず現会長のマニュ・メランは4人目と、完全にクラブは迷走状態。2009年以降のレギュラーシーズンの成績も、先行...

2014/08/17
後半65分。自陣22m内でボールを拾ったフランソワ・トラン・デュックからボールを受けたレネ・レンジャーがラシンのディフェンス陣を突き破るとフォローに入っていたロベルト・エベルソンにパス、最後はティモシ・ナグサが自慢の快足を飛ばしてトライ。カウンターアタックのお手本のようなトライは間違いなく開幕節の...

2014/08/16
世界中からスターを集め、「ラグビー界の銀河系」と揶揄されるトゥーロン。今年も他クラブの嫉妬と中傷を集めつつ予想通りの豪華補強。ざっと挙げても、グルジア代表76キャップ、トップ14の暴れん坊マムカ・ゴルゴゼ。もう一人の暴れん坊ジュラール・ヴォスローをライバルのクレルモンから。降格したペルピニャンから...

2014/08/15
「どこに目標を置くかクラブ全体で話し合うことになるはず。我々スタッフと選手、そして会長との間での話し合いになるわけだけど、トップ14にしても欧州カップ(ヨーロッパラグビーチャンピオンズカップ)にしても、目標は両方とも出来る限り遠くまで行くことさ」。プレシーズンの開始に合わせてフォワードコーチのロー...

2014/08/14
今年のグルノーブルの目標は、まず第一にシーズンに渡ってパフォーマンスを安定させること。トップ14に昇格した2012年以降ここ2シーズン、前半戦は見事な戦いを見せ上位に食い込むものの、2月以降に成績が一気に下降するという状況で、昨シーズンは1月末まで4位につけていたのが最終的には降格争いに巻き込まれ...

2014/08/13
トップ14の優等生。人口4万2000人程のミディ・ピレネーの田舎町を本拠地とし、クラブの年間予算はリーグでも9番目と多くないにも関わらず、長期的視野に立ったチーム作りで一昨年のシーズンはトップ14優勝、昨シーズンもレギュラーシーズン6位ながらプレーオフでは決勝まで進出。地味なチームカラーながら今や...

2014/08/12
8シーズンの長きにわたって指揮を執ったヴァーン・コッターが、スコットランド代表監督のオファーを受けて昨シーズン限りで去ることになったクレルモン。このシーズンオフは常に長期的視野でチーム作りをするクラブらしくなくかなりの選手、スタッフの入れ替えが行われることになったが、タイトルを狙うチームに相応しい...

2014/08/11
フランスチャンピオンタイトルを獲得すること最多の19回。ハイネケンカップ制覇も欧州クラブ最多の4度。クラブの年間予算はここ数年間国内トップで昨季のそれは3400万ユーロ。常に7、8人のフランス代表選手を抱える、まさにフランスラグビー界の読○ジャイアンツといったところ。たった2年間タイトルから遠ざか...

2014/08/09
総工費6億ユーロ。82000人収容のスタジアムは開閉式の天井に、コンサート、モトクロス、クロスカントリースキーなど何でも受け入れられるよう移動収納式のグラウンドを備え、「観戦客」以外の客も引き寄せるべくショッピングモールや博物館を併設。設計はカーディフのミレニアムスタジアムやダブリンのアビバスタジ...

2014/08/06
「もしクリス・マソエやケイシー・ラウララといった選手が7人制ラグビーでサモアのために戦うことを選んで、その後で同じジャージで15人制のワールドカップに出るのであれば、彼らは正式にその資格を持つことになる」。女子ラグビーワールドカップの開催に合わせてパリを訪れていた国際ラグビーボードの会長であるブレ...

2014/08/05
ロリー・ココットはやっぱり無視された?
ラグビーチャンピオンシップに向けて各国の代表が発表されるなか、南アフリカ代表監督のハイネケ・メイヤーはスコットランド戦で負傷したフーリー・デュプレアの代わりに、ルアン・ピナール、フランソワ・ホーハートに次ぐ3番目のスクラムハーフとして、コーバス・レイナー...

2014/08/03
フランス公正取引委員会は、国内のプロラグビーを統括するフランスラグビーリーグに対して、今年1月にフランスの有料放送局であるカナルプリュスと結んだ2014年から5シーズンに渡る、総額3億5500万ユーロ(およそ489億円)の独占放映契約を凍結するよう命じた。
昨年12月2日、フランスラグビーリーグ...

2014/08/01
8月1日から17日まで、7回目となるラグビーの女子ワールドカップが、フランス、パリで開催される。出場国は開催国となるフランスに加え、イングランド、カナダ、スペイン、サモア、アメリカ、アイルランド、カザフスタン、ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、ウェールズの12カ国。他の女子スポーツの人...

2014/07/26
元イングランド代表がまた1人ドーバー海峡を渡った。プレミアシップで最多の優勝を誇るレスターから、トップ14最多優勝のトゥールーズへ。タイガースに3度のプレミアシップタイトルをもたらしたイングランド代表60キャップを誇る28歳のスタンドオフは、ここ2年無冠に終わっているフランス一の名門が復活のために...

2014/07/24
フランスでは7月頭、代表のフレデリック・ミシャラクが2015年のワールドカップ後に日本のトップリーグへ移籍するというニュースが流れた。今や、トップ14と同様かそれ以上のサラリーを提供できる世界で唯一のリーグとしてフランスでも知られ、引退間際の選手の墓場か出稼ぎ先といった目で見られている日本のトップ...

2014/07/23
6月27日、元フランス代表のローラン・ベネゼクは法廷で再び、フランスラグビー界にはドーピングが存在するという自らの発言を繰り返した。
話は2013年3月に遡る。国会において、フランス反ドーピング機構のトップであるフランソワーズ・ランが、2012年に国内で行われたすべてのドーピング検査によれば、「...

2014/07/22
今の欧州ラグビー界は、才能溢れるフルバックの宝庫。今季のシックスネイションズでMVPに選ばれたイングランドのマイク・ブラウン。アイルランド代表、レンスターで不動のフルバックを務めるロブ・カーニー。昨年からフランス代表の15番の定位置を掴んだブリス・デュラン。22歳の若さながら、昨夏のライオンズツア...

2014/07/20
水曜日に、スーパーラグビーの統括団体であるSANZARのグレッグ・ピーターズ会長から、2016年から現在の15チームから18チームに拡大となるスーパーラグビーに、日本かシンガポールのチームが参入することが発表された。既に南アフリカのキングスの復帰とアルゼンチンのチームの参加が決まっており、最後の「...

2014/07/18
24歳の隻眼のフランス人スクラムハーフが、イタリア2部リーグのレッジョと契約した。
フランス1部リーグトップ14の名門ペルピニャン(昨季、1914年以来初めて1部から降格、今季は2部のProD2からトップ14への復帰を目指す)の期待の若手スクラムハーフ、フロリアン・カズナブがその左目を失ったのは...

2014/07/17
サイズがないという理由だけで年代別代表に選出されないのを見かねた父親からの助言で、14歳で10年間親しんだ13人制ラグビーから15人制へ転向すると、あっという間に頭角を現し、2008年5月3日に、ウェスタン・フォースでスーパー14史上最年少の17歳と303日でデビュー。半年後の11月にはワラビーズ...

2014/07/15
2015年イングランドワールドカップまでほぼ1年と迫って、ウェールズラグビー界が内戦の真っ只中にある。代表チームを統括するウェールズラグビー協会と、国内の4つの地方に1つずつ振り分けられたトッププロクラブチームを代表する団体、地方ラグビーウェールズ(日本ではトップリーグの統括団代は代表チームと同じ...

2014/06/18
時計は延長を含めたフルタイム100分を回っている。スコアは20−17でサラセンズがリード。トゥイッケナムの巨大スクリーンに、両軍の選手が入り交じったポスト下のラックの隙間を縫って、セインツプロップのウォーラーがサラセンズのインゴールにボールを滑り込ませようとしている映像が様々な角度から何度も映し出...

2014/06/13
「週に一回晴れればいい方で、でもってそれが週末に重なるなんて奇跡なようなもの」、とダブリン在住の友人が嘆いていたが、5月最後の土曜日は、いつもは雨粒に濡れているレンスターのホームグラウンド、ロイヤルダブリンソサエティの空に穏やかな陽光が射していた。
Pro12プレーオフ決勝、レンスター対グラスゴ...

2014/06/05
パリのスタッド・ド・フランスまで行けなかったサポーターたちのために、2ユーロの入場料でパブリックビューイングを行っていたホームスタジアムのマイヨールでは、試合時間残り2分を切って、試合終了の笛を待ち切れないファンが芝生の張り替え中のため立ち入りが禁止されていたはずのグラウンドに流れ込む。スタッド・...

2014/05/29
正真正銘街の中心街に位置するスタジアムはヨーロッパで2つだけ。トゥーロンのマイヨールと、ウェールズのナショナルスタジアムであるカーディフのミレニアムスタジアム。5月の第4週の週末、来季からの大会方式変更を控え、最後となった欧州チャレンジカップとハイネケンカップの決勝のために、ヨーロッパ中のラグビー...

2014/05/28
「ラグビーをプレーすることから引退することを、この機会に正式に表明させていただきたい。世界中から、そして特にここフランスとイングランドにおいて、常にサポートし続けてくれた感謝したい多くの人たちがいることは言うまでもない。ただ、今はそのことに構っている時ではない。自分の注意とエネルギーをすべてチーム...

2014/05/19
昨年は準決勝だった。
2014年5月24日土曜日。カーディフはミレニアムスタジアム。来シーズンからは、ヨーロッパラグビーチャンピオンズカップとして生まれ変わることになるため、最後となるハイネケンカップの決勝。フランスクラブとして初めて連覇を目指すディフェンディングチャンピオンのトゥーロンが、日本...

2014/05/12
今や、フランス国内では「トランデュックの件」と呼ばれるまでに。
5月7日。1年半後に迫ったワールドカップを見据え重要な位置づけとなる、フランス代表の6月のオーストラリア遠征メンバー31人のリストが監督であるフィリップ・サンタンドレから発表されたのだが、そこに今季出色のパフォーマンスでトップ14の...

2014/05/07
パン屋でバゲットを渡してくれるかわいい店員さんも、公園のベンチで数独に励んでいるおばあちゃんも、週末にサッカーボールを追いかけているガキどもも、どんなにラグビーに興味のない人間でも、フランスでは誰もがセバスチャン・シャバルの名前と顔を知っている。フランスでワールドカップが開催された2007年には、...

2014/04/29
大会開幕前は、アイルランド、イングランドを差し置いての優勝候補。2000年のイタリア加入後6カ国対抗になってから初めての3連覇がなるかに注目が集まっていたのだが、終わってみれば期待を裏切る3位に終わった。最終節ではホームで、スチュアート・ホッグの退場で14人でのプレーを余儀なくされたスコットランド...

2014/04/25
4月19日土曜日。まだ5月3日の最終節が残されているが、ホームグラウンド『アギレラ』での試合は今シーズンこれが最後。ヤッシュは12年間親しんだ芝生とバスクの熱烈なサポーターに別れを告げた。
ヤッシュこと、ディミトリ・ヤシュビリ。フランスチャンピオン5回、ここ15年で3度トップ14を制したバスクの...

2014/04/21
今、世界のトップレベルのプロラグビーリーグの中で最もリッチなのが、フランスのトップ14(わざわざ「トップレベル」のと加えたのは、日本のトップリーグには、それ以上の大枚を積んで外国人選手を呼び寄せることが出来るクラブがあるため)。停滞気味の自国代表に反比例するかのごとくリーグは盛況、スーパーラグビー...

2014/04/14
自力優勝の可能性が消滅していた最終節。同日18時にパリでキックオフのフランス-アイルランド戦を待ちながら、イングランドはローマで7トライ52点を奪う猛攻でイタリア代表を粉砕。今大会精彩を欠いたスクアドラ・アズーラ相手とはいえ、スピードと破壊力を併せ持った継続的なアタックは目を見張るものがあった。
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2014/04/11
大会最後となったスコットランドとの試合前に、歯に絹着せぬ言動で知られるウェールズ監督のウォレン・ガトランドが、シックスネイションズの上位4カ国と残りの2カ国の間にははっきりしたレベルの差があると公式会見で発言した。残りの2カ国とは、言わずと知れたイタリアとスコットランド。その言葉に自国チームの奮起...

2014/04/06
確かに、アイルランドのサポーターは彼が錬金術師だというのは知っていたのだが…
ジョー・シュミット。2010年にヴァーン・コッター率いるフランスのクレルモンで、バックスコーチとして悲願のブレニュス盾の獲得に貢献すると、来たるシーズンにレンスターにヘッドコーチとして招聘され、初年度からクラブをハイネケ...

2014/03/31
まあ、らしいと言えば、らしい戦いぶりだった。下馬評では圧倒的に不利と見られていた初戦のクランチを、後半36分に80メートルを2分以上かけて駆け上がる久しぶりのフレンチフレア溢れるトライで勝利。次戦は、昨季から不調の続くイタリア相手に、「何の意味もない勝利」とメディアに叩かれつつも、2連勝。3戦目は...

2014/03/26
1995年、母国でウェブ・エリストロフィーを掲げたスプリングボクスは、アパルトヘイト廃止間もない南アフリカの融和の象徴となった。あれから20年余り、「虹の国」のヒーローたちを今、ドーピングという名の暗い雲が覆っている。
3月23日に、フランスの公共放送であるフランス2の「Stade2」という毎週...

2014/03/20
今年のシックスネイションズのラストマッチ。代表のホームグラウンドであるスタディオ・フラミニオが改修中のため、57,750人のサポーターで埋まったスタディオ・オリンピコでイングランドを迎える名誉を得たイタリアだが、春を告げる穏やかな日差しに誘われて、持ち前の闘争心も忘れてしまったらしい。直後のフラン...

2014/03/13
3月15日土曜日午後5時。アイルランド全国民の視線は、パリのスタッド・ド・フランスに注がれる。お国の英雄、BODまたはDriscoことブライアン・オドリスコルの代表ラストマッチ。1999年に19歳でテストマッチデビューを飾ってから、公称178センチと大きくない身体で35歳の今日まで重ねたキャップ数...

2014/03/11
「またか。」「やっぱり。」
ジャンマルク・ドゥサンのペナルティキックがポストの間を通り過ぎていくのを見ながら、そんな声が至る所で聞こえたはず。3月8日のマレーフィールド。残り時間3分を切って1点リードのスコットランドは、フランスのアタックの圧力に耐え切れず 、よりによってゴール正面のラックで、堪...

2014/02/27
第1節、ホームでフランスが劇的な試合でイングランドを破った直後、メインディッシュを一番最初に食べてしまったかもしれないという想いが過ったが、さすがはシックスネイションズ、そんな不安は杞憂にすぎなかった。
トゥイッケナムでのイングランド対アイルランド戦の試合後、お腹一杯にならなかったのは、アイル...

2014/02/21
「ジャン・バ 」 人は、親しみを込めて彼をそう呼ぶ。 ジャン・バティスト・ラフォン。ウィング、フルバックとして、83年から93年までフランス代表として37キャップを数え、91年のW杯では最多トライゲッター。クラブチームでも、90年にパリを本拠地とするラシン・クラブ・ド・フランス(現ラシン・メトロ9...

2014/02/11
三つ葉のクローバーとネギの対決。
こう聞くと何とも肩の力が抜けてしまうが、今年のアイルランドとウェールズの対決は、例年にも増して試合前から熱かった。原因は、昨年夏のブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズのオーストラリア遠征第3戦、1勝1敗で迎えた最終戦で、アイルランドの生ける伝説ブライ...

2014/02/03
スタッド・ド・フランスにこだまする「Allez les bleus !! Allez les bleus !!(アレ・レ・ブルー !!アレ・レ・ブルー !! 英訳「Go Blues !!」、「レ・ブルー」は、ラグビーに限らずすべてのスポーツにおいて、青をナショナルカラーとするフランス代表の愛称)」...

2014/01/31
「あの金髪小僧、2015年のワールドカップ行くよ。おれが宣言する。ワールドカップ行って、優勝するって !!」
フランス対イングランドとのシックスネイションズ開幕戦を2日後に控え、両チームのスターティングメンバーが発表された30日夜、 ヴァンサン・モスカート(元フランス代表フッカー。現在はコメンテ...

2014/01/30
ヨーロッパラグビーの冬の風物詩、シックス・ネイションズが2月1日に幕を開ける。2015年のイングランドでのワールドカップまで2年を切り、各国にとっては重要なテストの場となる。
2011年ワールドカップに合わせて若返りを成功させ、2012年はグランドスラム、2013年も大会優勝を飾り、「赤い悪魔」...
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