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パナソニック、来季はフレンチタッチ?

2014/12/16

 フランスのラグビー専門紙ミディ・オランピックによると、パナソニックワイルドナイツが、トゥーロンのスタンドオフフレデリック・ミシャラク(32歳、71キャップ)の獲得に動いているという報道。ベリック・バーンズが今シーズン限りでプレミアシップのニューカッスルに移籍が濃厚ということで、白羽の矢が立ったらしい。

 

 2016年6月までトゥーロンでの契約を残しているミシャラクだが、クラブ、選手双方が行使できる契約破棄条項があり、クラブ側はミシャラクを放出しないことを明言している一方で、12月31日まではミシャラク側から今季限りで契約を破棄することが可能となっている。

 

 トゥーロンの王様だったジョニー・ウィルキンソンが昨シーズン限りで引退し、待ち焦がれた10番のジャージの奪取と最後のワールドカップを賭けて挑んだ今シーズンだったが、脱臼癖の完治のために昨年手術をした左肩を9月に再度脱臼。2度目の手術を余儀なくされ、現在もリハビリ中で、ワールドカップへ向けたフランス代表復帰の道も険しくなっている。一方でクラブは、ミシャラクの負傷後スタンドオフを務めるマット・ギトー(現在負傷中)と3シーズン(3年目はオプション)の契約延長を発表し、ミシャラクの穴埋めとしてシーズン途中に加入したアルゼンチン代表のニコラ・サンチェスもいいプレーを見せており、ハイネケンカップ2連覇中のヨーロッパ最強チームにおいては、ミシャラクの立場は保証されていない。

 

 フランス国内外を問わず、一部のファンからはその閃きと意外性のあるプレーで 熱烈な支持を集めるミシャラクだが、ムラっ気の多さと難のあるディフェンスでアンチも多く、ある意味まさしく最後のフレンチフレアー。19歳で代表デビューを飾り、トゥールーズ、シャークス、トゥーロンと国内外の名門だけを渡り歩き獲得したタイトルは、トップ14優勝3回、ハイネケンカップを5つ、カリーカップを1度と輝かしいもので、代表では4つのシックスネイションズのタイトルを持っている。

 

 もしパナソニックが獲得に成功すれば、トップリーグ初のフランス人プレーヤーとなるが、説得に残された時間はあと2週間。日本のファンにフランスからお洒落なクリスマスプレゼントは届くのか?

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