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2015年4月29日水曜日

 チャンピオンズカップ決勝まであと4日。

 

「今週は難しい。何でかっていうと土曜日が6日間ある。月曜日から、おれたちはずっと土曜日の午後6時だ。そして、多分、勝ち取ったものを失うという新しい感覚を味わうことになるかもしれない」

 

 ムラッドに言わせれば、クレルモンが本命。

 

「軍隊だよ、彼らが本命だ。全ての面で優れている。それに、こんどこそ勝ちたがっている。クレルモントワ(クレルモンっ子)の大攻勢を予想しているよ。でも、ラグビーだ。何が起こるかわからないから、一応トゥイッケナムまで行く。棄権はしない。でも今現在、本命はクレルモンだ。ノーサンプトン戦とマンスター戦を見れば… 今季おれたちはあのレベルの試合はやっていない。彼らに敬意を払いつつゲーム行って、チャンピオンとして最後まで何とか抵抗するよ。彼らはタイトルを勝ち取りにこないと行けないけど、今回は彼らが圧倒的に有利だ」

 

 三連覇は?

 

「ほとんど聖書的瞬間だろう。十戒とトゥーロン3連覇。想像不可能というレベルで言えば、どっちも同じレベルだよ。モーゼの前で海が開いたように、選手が戻ってくるときは港が開くだろう(トゥーロンでは、タイトル獲得のときは、選手、スタッフが船で港に入ってきて、それを全てのファンが迎える)」

 

 両チームのサポーターがロンドンまで行かなければ行けないことに。

 

「フランス側の代表が、イングランドの代表にいいようにしてやられた。サポーターにとっては屈辱だよ。決勝を見るために、クレルモンのサポーターもトゥーロンのサポーターもロンドンまで行かなくちゃいけない。チャンピオンズカップでのトップ14とフランスのクラブの影響力を見れば、フランスの代表は少なくとも決勝をフランスにもってくるべきだった。もし自分がEPCR(欧州プロフェッショナルクラブラグビー。チャンピオンズカップの運営、主催団体)の代表者だったら、決勝はフランスか、そうでなかったら行われなかったって言えるよ。フランスのクラブを守るために戦争をできる人間を選ばなかった」

 

 ゲーム中の緊張ぶりで知られるムラッド。

 

「おれはまだ行くかわからない。ひょっとしたら、一サポーターとして客席にいるかもしれない。わからないよ。かなりキツいだろうから。土曜の夜か日曜の朝か、飛行機乗る時にちょっとだけ荷物が増えているといい。もしこの偉業を達成できたら、選手はサポーターのおかげだと感じないと。誰も成し遂げてない、正真正銘の偉業だから。やってみるよ。全部出し切って、もし死ぬことになるのなら、武器を手にしたまま息絶えるさ」

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