
欧州楕円球事情
ヨーロッパラグビー通信
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わからない男−パスカル・パペ、異議申し立てするも当然のごとく却下される−
2015/03/04
2月14日のアイルランド戦で、ジェイミー・ヒースリップに頸椎を3カ所折る膝蹴りをお見舞いし、10週間の出場停止を食らったフランス代表のロックパスカル・パペ。アイルランドとフランス、両国のサポーターとメディアから受けた糾弾をものともせず、周囲の予想を裏切って、なんと先週規律委員会に異議申し立てを敢行。一応聴聞会が開かれるも、当然却下された。
パペ、その直後に前回同様痛いツイート。
「申し立て棄却。6ネイションズの判断を尊重する。そして特にヒースリップの早い復帰を祈る
(Appel rejeté, je respecte la décision de @rbs_6_nations et surtout un retour rapide à @jamieheaslip)」
と、おっ、改心したか、と思わせる言葉の後、やめときゃいいのにハッシュタグ。
「#もうすぐグラウンドでチュチュ着てラグビー
(#lerugbybientôtentutusurlesterrains)」
チュチュというのはクラシックバレエのスカートの付いた舞台衣装。つまりパペが言いたいのは…まあ、説明の必要もないか…
これにフランスのラグビーファンが即座に返信。
「毎度、ツイートの内容を殺すハッシュタグ」
「ルールってものがある。それによれば相手に意図的に膝打ちを食らわすことはない。そんなに難しくないだろ」
「自称リーダーは、あんな無責任極まりない行為でチームを放り出したりはしない」
「『もうすぐグラウンドでチュチュ着てラグビー』を読むと、あなたにも同じことが起こるように祈りたくなる…」
「尊重するって?本当に?#息子の見本にははなはだいただけないわ」
「お前は正真正銘の天才か、ただのバカ。おれには後者の方がふさわしいように思えるな」
「おれがおかしいのか、それともパペのツイートがほとんど気違い沙汰なのか…」
10週間の出場停止が決まった直後にも、「厳しすぎる処罰で理解できない#だからわざとじゃないってば」とむなしく無実を訴え、冷たい視線を浴びていたパペ。
懲りない男である。
(復帰は5月18日以降となり、残りシーズンのほとんどを棒に振ることになるパペを、この愚行の後にフィリップ・サンタンドレがワールドカップメンバーに選ぶのかも気になるところだが、やっぱり、呼んじゃうんだろうな…)
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