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Premiership (プレミアシップ)

 現在の正式名称は、アビバ・プレミアシップ・ラグビー。ダブリンのアビバ・スタジアムにもその名を冠すアビバは、2010−11年シーズンからのタイトルサポンサーであり、4シーズンで2000万ポンド(日本円で約34億円)の契約を結んでいたが、2013年5月に2016−17シーズンまでの延長が発表されている。

 

 イングランドの12クラブによって行われるプロリーグ(スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのクラブは、アイルランドとイタリアのクラブとともにPro12と呼ばれる別のリーグを形成する)。ホーム・アンド・アウェーの総当たり戦で、レギュラーシーズン最下位のチームのみが2部にあたるチャンピオンシップに降格となる。シーズンは9月から始まり、レギュラーシーズン上位4チームによるプレーオフを経て、5月末にトゥイッケナムにて行われる決勝の勝者がチャンピオンとなる。勝ち点は、勝利4ポイント、引き分け2、負けは0ポイントとなるが、7点差以下での敗戦には1ポイントのボーナス、4トライ以上をマークした場合にも、1ポイントのボーナスが与えられる。プレーオフは、レギュラーシーズン1位と4位のチーム、2位と3位のチームによるノックアウト方式の準決勝が、それぞれ1位チームと2位チームのホームにて各1試合行われ、勝利チームがロンドンでの決勝に進む。イングランドには基本的に6つのハイネケンカップ出場枠が与えられており、5位までのクラブには出場権が自動的に与えられ、6つ目の枠はアングロ・ウェルシュカップの勝者に与えられるが、ウェールズのクラブが勝った場合は、プレミアシップ6位のチームに与えられることになる。また、イングランドのクラブがハイネケンカップまたは欧州チャレンジカップを獲得した場合には、最大で7つのイングランドのクラブが次シーズンのハイネケンカップに参加できることになる。昇格したばかりのクラブを含めた残りの6(または5)クラブが、欧州チャレンジカップに回る。

 

 ラグビー校のグラウンドで、サッカーの試合中のウェブ・エリスが、何を思ったかボールを持って走り出したのが1823年。1871年にイングランドラグビー協会が設立されるが、悪質なプレーの増加と選手への報酬の発生を危惧する協会は、長きにわたりリーグ化に反対の立場を取り続け、現在のプレミアシップの原型であるカレッジ・リーグが設立されたのは1987年。1995年のラグビーのプロ化に際しても、フランスや南半球の3カ国は直ちに移行したものの、協会が乗り気でなかったイングランドでは、リーグのプロ化は翌1996年シーズンからとなった。98−99シーズンから04−05シーズンまでの間に、スタジアムの入場者数は2倍にふくれあがり、06−07のシーズンには、ハーフタイムでのスタジアムでのビールの売り上げを延ばすため、ハーフタイムを10分から15分に延ばすという試みも一年間行われた。BT Sportが13−14シーズンから16−17シーズンまでの4シーズンで支払う放映権料は1億5200万ポンド(約259億円)。 2015年にはW杯自国開催が待ち受け、その人気は留まることを知らない。

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